幻詩狩り

幻詩狩り (創元SF文庫 か 1-1) 川又 千秋 東京創元社 2007-05 売り上げランキング : 167365 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

年末年始は忙しいって人も多いかもしれないが、少なくとも私はヒマだ。
というわけで今年最初の本にこんなのを選んでみた。

これは文庫本の巻末によくある宣伝文句に惹かれて購入した。
アンドレ・ブルトンとかシュルレアリスムとか書いてあったし…
L'or du temps - 時の黄金なんて表紙に書いてあって、なかなか興味をそそるね。

内容は、ちょうどブルトンとかの時代に不思議な詩人がいたという設定で、
その詩人が書いた詩が麻薬的な効果を発揮するというなかなかスリリングなストーリー。
舞台が現代 - 過去 - 現代 - 未来 - 現代という感じで展開していくのはちょっと唐突な
ところもあるが…イメージ的には、よく「世にも奇妙な物語」とかでやってたようなお話
かなあ…

1984年あたりに出たものらしいので、そういう点ではかなり先進的というか、
今でもまったく色褪せない内容だと思うね。

ノスタルジック・ゲーム - ヘラクレスの栄光

スクウェアばっかりだったのでちょっと違う路線を。
ていうかこのゲームのシナリオライターもスクウェア行って、
FF7とかやったんだっけ。

当時はドラクエ全盛期で、ウルティマ+Wizて感じの…
というか鳥瞰ビュー+コマンド選択式戦闘のRPGが大量にあったが、
その中の一つかな。

面白いところは、武器防具に耐久度があったりとか、
魔法の代わりにアイテム使用でHP減らして攻撃するとか、
回復アイテムが野菜/魚/肉と揃っていたりとかとか…
ギリシャでとんかつはないな…

ストーリーは昔のゲームにありがちの、なかなか不親切モードで進行する。
ギリシャ神話を題材にしたのは、当時聖闘士聖矢とか流行ってたからかな？
とにかくこのような状態でヘラクレスの栄光はスタートした。

戦闘は海の敵にはこれ、飛んでるやつはこれ、っていう感じで、
武器も色々種類があるが、最強武器取ったら全部不要に。
ラスボスも1しか食らわないんだが…
ちゅうか今やると戦闘のテンポが遅すぎてイライラする。

まあ戦闘時の「これでもか！」とかいう掛け声がアホっぽくていい。

ウルトラ・ダラー

ウルトラ・ダラー (新潮文庫 て 1-5) 手嶋 龍一 新潮社 2007-11 売り上げランキング : 1466 Amazonで詳しく見る by G-Tools

ちなみにウルトラ・ダラーっていうのは、北朝鮮が作った超精巧な偽ドル札のこと。
買おう買おうと思っていたらちょうど文庫化されてたので早速読んでみた。
さすが、裏の事情に通じていて頭のいい人の書いた本という感じだなあ。

前半はどうも要領を得ない部分が多いかな。伏線張りまくりではあるが…
しかしかなりリアリティのある内容で面白い。
というか全体的にかなりリアリティのある話ではある。
実際東南アジアなんかでは偽ドル蔓延とかよく聞く話だし。

しかし後半に向かって徐々に失速気味のような…
このところよく目にする「超展開」って言葉で表現したらいいかな…
なんだかわけがわからないうちに終わった感じが。
締め切りに追われたような終わり方っていうか、いきなり終わった。
長さの割に、登場人物がちょっと多すぎた気もするな。


まあ、要職にある人間は特に、ハニートラップには気をつけなさいってことかな。

ノスタルジック・ゲーム - サガフロンティア

ひさしぶりにオフゲー動画を録画してみた。

某所で密かに話題を呼んでいる…かどうかは定かではないが、
サガシリーズの続きということで、サガフロンティア。
プレステ黎明期のゲームだけど、これがなかなか奥が深い…というか、
楽しめる要素が結構多い。

今までのシリーズと大きく違うのは、各主人公ごとのシナリオが完全にあって、
それぞれ違うラスボス・エンディングが用意されている点かな。
どのキャラでもおよそ5時間程度(実際はもっと早いかも…)でクリアという感じ。
各シナリオ同士の関係も多少あって、そういう部分でもいい感じだが、
どうやら開発期間がかなり切り詰められたらしい痕跡が…
かなりはしょってある感じがして残念だな。

というわけで、ストーリー的にはちょっと微妙だが、システムは熱いね。
特に連携はド派手で、5連携なんか決まった日にはもう…なかなかうまくいかんのだが…

そしてもう一つの見せ場といっていいと思うが、BGMは相変わらずよいね。
やっぱイトケンだな。

変わり果てた日本語

広辞苑改訂。

なんか流行語辞典みたいになったらしいな。
…という風に感じたらもういい歳ってことか…

ところで、こんなものを見つけた。



動画重いな…
まあ使いようによっては面白いかもしれないが、なんか微妙…

しかし、このような輩は「不倫」て言葉がどういう意味かわかってるんだろうか。
マスコミをはじめとして、こういう言葉の意味は軽んじられる時代になっているような気がするなあ。
広辞苑でも引いて調べることをお薦めしたい。